画家兼よるのおねえちゃん。主に公募展など活動してます。


by mi0g69days

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ナンチャッテ闘病記


a0231296_1911113.jpg一ヶ月半、お世話になった車椅子のキャサリンと松葉杖のジェシー。
松葉杖のジェシーに至ってはわたしの手元に来たその日に、「もう、松葉杖要らないんじゃない?」とリハビリの先生に言い渡された挙句、退院までの一日しかお供できなかった。
それくらい、わたしの怪我の状態が良好だったのです。
嗚呼ジェシー、悲しむなかれ。と思いを馳せるもののきっと彼らは満面の笑みで、自分の足で立てるようになった人々を見送っているのだ、と、思う。


車椅子のキャサリンに至っては入院中ほぼまるまる、お世話になった。
膝に大好物のどんべえを乗せ、患者さんに「ちわっす、ちわっす!」とドカタのおねえちゃんのように挨拶しながら、車椅子でドリフト走行。
そんなめちゃくちゃなわたしを支え、走ってくれたキャサリン。名残惜しいが涙を流すなよ、と思いを馳せるもののやっぱり彼らは満面の笑みでわたしたちを見送るのだろう。


四人部屋だったのだけど、何回か人が入れ替わったかな、わたしが退院するまでの間。
みんな酷いほど優しいひとたちでわたしはほんとに彼女たちにお世話になったの。

わたしはね、「寝言」をいうの。
寝言っていってもね、尋常じゃないほどの寝言なの。もはや寝言って、いうの、それ?って訊かれそうな、程の。
一週間に二度くらいは寝言という名のついた雄たけびをあげる。
ぎゃああ、とか、こらあっ、とか。二階の寝室のね、両親たちを飛び起きさせるほどの叫び。
勿論、無意識。わたし、は。

そんな寝言を例の如く、病室で発しみんなをビックリさせた。
あわあわ、これは、きっと怖がられて距離を置かれるに違いないどうしよう!

そんな思念を打消してくれたのが、同室の患者さんたちのやさしさでした。
「あんたはいい、寝言でさえ筋が通ってる」と言ったのはS子さん。(前髪を赤く染めた、男前なおねえさん)「あんた、昨日なんていってたと思う?先輩に向かって、なんだその口の利き方は、って、怒鳴ってたんだよ。あたしはねそれを聞いて、うんうん、筋が通ってる。その通りだって、感心したよ」
と笑ってくれる始末。なんて、心の広いひとなんだ、ねえさん。

それと、S子さんと同年代くらいの、Hさんという聡明な雰囲気のおねえさんは、
「寝てるときの責任なんて、誰もとりゃせん」
わたしが例の如く真夜中、雄たけびをあげたとき、それがそのよる二回目の叫びだったので、堪えかねたHさんが、
「みおちゃん!!」
と怒ったという。しかし、それさえも後に笑い話にしてくれて、その夜のことをわたしに教えてくれたときは、
まず、わたしが雄たけびをあげる
堪えかねたHさんがわたしに怒鳴る
その流れに思わず、「はんっ」と鼻で笑ってしまったS子さん
というコンビネーションが働いてくれたおかげで、「昨日あんたの部屋で、一体なにが起こったんね」と、他の病室の患者さんから訊かれる始末、とオチまでついてくれて、わたしのはた迷惑な寝言も、同室のおねえさんたちのおかげで、笑い話に昇華してくれたんです。


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これはね、そのHさんがわたしに貸してくれた本。
浅見帆帆子さんて方の本で、Hさんが是非わたしに、って読むように薦めてくれたのだ。
彼女の子供さんがこの本を愛読してて、よくお風呂のお供にするらしくてね、本、ふやふや。
でもねなんだかその様子が、本にとって幸せな状態なんじゃないかなんて思ったの。
古本屋に行きたい。


今は療養中ということで、よるのお仕事は休業中。
通院しながら、徐々に徐々に、回復して行ってます。


毎日のように通った病院の売店にて。
車椅子で到着すると同時にお店のおばちゃんに、「いつもの」というの。
おばちゃんは即答してくれる。「はいはい、いつものね」
人肌の午後の紅茶。


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トイレの前ではい、ポーズ。
わたしは今日も御多分に元気です。






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by mi0g69days | 2012-01-08 02:49 | フーテン記録